大　き　さ　93 x 40 x 44mm(180.92g)
産　　　地　Newburgh, Fife, Scotland, U.K.

ハーフカットノジュール、断面平面研磨品。
スコティッシュ・アゲートの名で流通。

スコットランドの都市ダンディーの南、テイ川河口の向こう側にあるファイフは、スコットランドで最もアゲートが豊富に産出される地域の一つです。
ニューバーグ、クーパー、テイポートを結ぶ線によって囲まれた三角形の地域内には、スコットランドで最も多くの独立した採石場が集中していると考えられています。

アゲートは、東のテンツミュア国立自然保護区から西のニューバーグの町まで、テイ川河口沿いの海岸線一帯で発見されており、特にテイポートとバルメリーノ周辺が豊富な産地となっています。
ニューバーグからのアゲートは非常に珍しく、こちらは私がもつ唯一の標本です。
発見されるアゲートは様々な種類が含まれますが、川沿いで採集できるアゲートは一般的に小さいものがほとんどで、このような大きくしかもアメジストやスモーキークォーツを含むものは例外的です。
スコットランドのアゲートの名著である、Nick Crawford&David Andersonの「SCOTTISH AGATES」にも、ここまで見事な標本は掲載されていません。

スコットランドのアゲートはカラフルで美しいので、ビクトリア時代には宝飾品の材料として使用されておりました。
現在では商業的に採掘されてはおらず、海岸や個人の農場などで偶然産した標本を、収集家が少数を集めているだけですので、大変稀少です。
(スコットランドのアゲートは、手持ちの在庫もほぼ売りつくしてしまい、再入荷が難しい標本です)

Ex. Paul F. Smith.