大　き　さ　54 x 25 x 18mm(29.45g)
産　　　地　Lausitz, Ottendorf-Okrilla, Bautzen District, Saxony, Germany

ハーフカットノジュール、断面平面研磨品。

針状のインクルージョンが見られる、ユニークな標本です(恐らくモルデナイトによるもの)。
インクルージョン部分は不透明ですが、外周部分は透明感があります。

ドイツのザクセン州には第三紀(6430万年前から260万年前)の時代の最大の河川砂利採掘場があります。
ドレスデンの中心部から北北東に約25km、ホイエルスベルダ市に向かうB97道路沿いの小さな村の北西に位置します。
この瑪瑙は、その採掘場のおそらく鮮新世(約500万年前から約258万年前)の層から発見され、古い時代にチェコからエルベ川を流れてやってきました。
川流れの瑪瑙の為、外観は丸みを帯びています。

瑪瑙の起源はチェコの景観保護地区であるチェスキー・ラーイ(ボヘミアン・パラダイス)で、元の瑪瑙はバリエーションに乏しい特徴のない標本です。
ですが、ドイツの河川砂利の中に長年堆積している間に、鉄分が染み込んだり温度や圧力の影響を受け、様々な色に色付いたりバリエーションに富んだのでしょうか。
以下はヨハン・ゼンツ氏のサイトからの産地の詳細です(pdfファイル)。
http://www.agates.click/media/files/ottendorf-okrilla.pdf

ドイツでは様々な模様や色合いの瑪瑙が採れる地点が多数あるのですが、流通量は少ないです。


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