トムソナイト Minnesota, U.S.A. [LST01]

トムソナイト Minnesota, U.S.A. [LST01]

販売価格: 13,500円(税込)

数量:
大 き さ 22 x 19 x 13mm(6.5g)
産   地 Thomsonite beach, Grand Marais, Cook Co., Minnesota, U.S.A.

タンブル研磨品。

アゲートのように、玄武岩の中に小さなノジュールとして見つかり、このようにタンブル研磨して楽しまれます。
主にトムソナイトが含まれているためトムソナイトと表記しておりますが、他のゼオライトも含まれていることがあります。

ミネソタ州初の地質学者であるニュートン・ウィンシェルは、同州北部で大学院生の2人であるCWホールとSFペックマンを引き連れて地質調査を実施しました。
そして彼らはトムソナイトを発見し、1888年に初めてそのレポートが出されました(原産地はスコットランドで、1840年トーマス・トムソンによる発見です)。
その後すぐに、ミネソタ州グランドマレーにやってきたノルウェー人移民のハンス・バーナード・ラーセンによってこれらの石が初めて売られました。

この産地は、様々なロックハウンドや宝石職人の所有を経て、現在トムソナイトビーチイン&スイーツ社が所有しており、ホテルの宿泊者のみがこの地を訪れることが出来ます。


これらの石の起源は、レイクスペリオルアゲートと同じく、ミネソタ鉄鉱石採掘地区(アイアンレンジ)からカンザスまで伸びる、中央大陸リフトの玄武岩質溶岩層だと言われています。
つまり、10億年以上前、北アメリカ大陸がプレート境界に沿って分裂し始めた際の地殻変動によるマグマが影響しています。
地底深くから湧き出たマグマにより鉄分に富む溶岩流が生まれ、やがて温度が下がって硬化し、水蒸気と二酸化炭素の気泡だった部分が空洞になります。
そして、トムソナイトの元となる珪酸分などや発色の原因となる鉄分を含む地下水が空洞に満たされ、トムソナイトが形成されます。

トムソナイトの結晶は、中央の核から垂直の針状の束として小さな空洞内で成長し、外側に向かって成長します。
そのため拡大すると繊維状の模様であることが分かります。
また、複数の色と組み合わされた繊維状結晶は、トムソナイトのもう1つの明確な特徴である同心円状の目模様を生み出します。
大きいものは稀で、ほとんどが数ミリの大きさです。ですので、今回の標本は大きな部類に入ります。

発色原因についてですが、ピンクは鉄イオンによって、珍しい緑色のタイプはケイ酸鉄鉱物の含有によるもの。

そして、硬い玄武岩から、比較的高度の低い(5〜5.5)トムソナイトを得るには高度なスキルが必要です。
今回の標本は、現地のミネラルショップの店長キース・バーテルによって慎重に採掘、研磨がされました。

こちらの標本のみですと、クリックポストでの発送が可能でございます(送料2020年4月より198円、配達記録付き郵便、ポスト投函)。
もしご希望でしたら、ご購入時に備考欄に記載くださいませ。