瑪瑙(レイクスペリオルアゲート) Minnesota, U.S.A. [LSA05]

瑪瑙(レイクスペリオルアゲート) Minnesota, U.S.A. [LSA05]

販売価格: 9,000円(税込)

数量:
大 き さ 51 x 45 x 30mm(88.0g)
産   地 near Lake Superior, Minnesota, U.S.A.

未研磨、レイクスペリオルアゲートの名で流通。

レイクスペリオルアゲートは、主にスペリオル湖の周辺で採れる瑪瑙です。
今回の標本は、ミネソタ東部の川や砂利採集場から来ています。

また、ウィスコンシン、イリノイ、ミシガン、アイオワ、カンザス、ネブラスカなどミシシッピ川沿いのいくつか地域やカナダのオンタリオ州でも見つかります。
これらの石の起源は、ミネソタ鉄鉱石採掘地区(アイアンレンジ)からカンザスまで伸びる、中央大陸リフトの玄武岩質溶岩層だと言われています。
つまり、10億年以上前、北アメリカ大陸がプレート境界に沿って分裂し始めた際の地殻変動によるマグマが影響しています。
地底深くから湧き出たマグマにより鉄分に富む溶岩流が生まれ、やがて温度が下がって硬化し、水蒸気と二酸化炭素の気泡だった部分が空洞になります。
そして、瑪瑙の元となる珪酸分や鉄分を含む地下水が空洞に満たされ、瑪瑙が形成されます(瑪瑙が形成されたのは19世紀後期には1億年前と言われておりましたが、放射年代測定により2000万年前と判明しました)。

その後氷河期の間の氷河が凍結して解凍するサイクルで、固まった溶岩流が破砕して、瑪瑙が分離して、表面が削られ自然の中で研磨されました(1万から1万5000年前)。
スペリオル湖を含む五大湖は、氷河によって生み出された氷河湖であり、レイクスペリオルアゲートも湖と同じく生まれた氷河瑪瑙と言えるでしょう。

レイクスペリオルアゲートは、フェアバーンアゲート中国の雨花石と同じく、研磨品より未研磨品の方が価値があります(しかし全体が外皮に覆われたものは、模様を出すために磨かれて楽しまれます)。
また、アメリカ人のコレクターの間では扱いが特別で大変人気があり、良質な標本は驚くような高値で取引されます。
レイクスペリオルアゲートは、1.大きさ、2.模様の美しさ、3.石全体に模様が現れているか、で価値が決まります。
特に、鮮やかな赤と白のメリハリのある縞模様のものが評価が高いです。


こちらの標本は、黄〜茶色系で真ん中が赤みがかっている、一風変わったタイプです。
模様のバランスが良く、手の上で転がして楽しむのに適した100g前後の石を選んで仕入れました。