瑪瑙/煙水晶 Isle of Mull, Scotland [24SIM01]

瑪瑙/煙水晶 Isle of Mull, Scotland [24SIM01]

販売価格: 66,000(税込)

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鉱物詳細

大 き さ 70 x 62 x 28mm(195.57g)
産   地 Isle of Mull, Argyll and Bute, Scotland, U.K.

ハーフカットノジュール、断面平面研磨品。
スコティッシュ・アゲートの名で流通。

マル島は、インナーヘブリディーズ諸島の大きな島の1つです。
アゲートは島の南西部の半島ロスオブマル、ロススクリダイン(Loch Scridain)の入り江の北、マルの首都トバモリーの灯台近くの海岸で見つかります。
南部と西部の海岸へのアクセスは困難で(最も近い道路から数マイル)、天候が変わりやすい場所だそうです。

マルアゲートは、ヨークシャーに住むアゲートコレクター、マイク・フォレスターによって、1990年から2010年代の間、200回以上の熱心な訪問によって採集されました。
現在ではほぼ取りつくされており、海岸に再びアゲートが打ち上げられるには長い年月がかかるでしょう
(マル島のほとんどで約6,000万年前の火成岩が見つかっておりますが、それらにはシリカはほとんど含まれておりません。それでマルアゲートの起源は謎とされています)。
多くは3〜5cmと小型で色合いは乏しいですが、波状や円状模様がユニークです。
こちらは独特の模様が良く表れており、煙水晶も見られ、この産地の標本としてはトップグレードな部類に入ります。
Marco Campos-Venuti氏の著書「Biominerals: Microbial life in Agate and other Minerals」によると、この模様はバクテリアに関連するものだと仰っていました。
個人的にも、藍藻類の死骸によるストロマトライトに模様が類似していると思っていたので、その可能性はあるでしょう。

スコットランドのアゲートはカラフルで美しいので、ビクトリア時代には宝飾品の材料として使用されておりました。
現在では商業的に採掘されてはおらず、海岸や個人の農場などで偶然産した標本を、収集家が少数を集めているだけですので、大変稀少です。
(手持ちの在庫もほぼ売りつくしてしまい、再入荷が難しい標本です)

Ex. Mike Forster.
Nick Crawford氏の著書SCOTTISH AGATESの176ページにまったく同じ標本が掲載されています。