フラットラップマシーン(振動研磨機)を使った瑪瑙の平面研磨

 
  注意:昔書いた記事ですので、リンクが切れていたり、現在存在しない製品を記載している場合がございます。

 

 当店では、COVINGTONのVIBRATING FLAT LAPを使用しております。こんなの↓
 http://covington-engineering.com/automatic-vibrating-laps-1/
 ebayとかでも売ってます。
 振動時の音がうるさく粉末が飛びますので屋外など使用場所が限られるのと、研磨に時間が掛かるのが難点です。
 基本的に機械は放置しておけばよいので拘束時間が短いのと、研磨のテクニックが無くても綺麗に磨ける、
 大きな石の研磨に特に適しているのが利点です。

 

 研磨にはシリコンカーバイドを使用します。
 キロ単位だとニチカさんが一番安そうです。Amazonなどでも金剛砂で検索すると出てきますが、高いです。
 完璧を目指すときりが無く、どの程度の研磨で満足するかは好みですが、個人的には最低限80番から1000番で磨きたいです。
 1回の研磨で、金属のパン(平なべ)に直接、スプーン3~4杯分を水と一緒に入れて使用。
 水位は常に石が水に浸かるように、数ミリ程度を保ってください(水位が下がったら水を補充)。
 研磨の各段階ごとに、金属パンと石を綺麗に洗ってください(無害ですが、水道に流すと詰まる恐れがあるそうなので注意)。

 

 炭化珪素(Silicon Carbite)
 #80番 所要時間8時間~数日(石が完全に平らになるまで、研磨跡が均一になるように)
 時間軽減のため、ダイヤモンドディスク#60番+グラインダー等で予め荒削りをしておくと良いです。

 #220番 8~12時間
 #400番 8~12時間
 #600番 8~12時間
 #1000番 8~12時間

 仕上げのバフ研磨には、高価ですが酸化スズ(Tin oxide)を推奨。
 1回の研磨で、金属のパン(平なべ)に柔らかいポリッシングパッドを敷いて、スプーン3~4杯分を水と一緒に入れて使用。
 水位は常に石が水に浸かるように、数ミリ程度を保ってください(水位が下がったら水を補充)。
 所要時間20時間くらいですが、#1200番まで磨いているとバフ研磨の時間はこの半分ぐらいですみますし仕上がりも綺麗です。
 バフ磨きが終わる合図は、石表面が油膜に覆われた感じになる時です。
 ポリッシングパッド(丈夫なフェルト)は消耗品です。

 スライスや小さいノジュールは軽くてなかなか磨けないため、重くしてやる必要があります(釣りの重り等を石にくっつけて使用)。
 あと、振動研磨中に石同士が接触して破損するのを防ぐため、ゴム製のリングなどを使うと良いです、こういうの↓
 http://www.monotaro.com/g/00184304/page-2/

 

 当方アマチュアですので参考にならないかもしれませんが、石の研磨が気軽なものになれば良いと思い掲載致しました。
 効率の良い研磨方法や、低コストの研磨方法などがございましたら、ご教授頂けましたら大変有難く思います。